「WebVR/ARのはじめかた」「WebXRの現状2018Autumn」を読みました

技術書典"4"で購入して読んだものの要旨が書けてなかったものに加え、続編のWebXRの現状2018Autumnも読んだのでメモ。

taimen.jp

WebVR/ARのはじめかた

  • はじめに
  • 第1章 VR、AR、そしてWebVR、WebARとは
  • 第2章 WebVRコンテンツの開発
  • 第3章 WebARコンテンツの開発
  • 著者紹介

はじめに

本書は技術書典2で頒布した「A-FrameではじめるWebVR【導入編】」をベースに、より網羅的にWebVR、WebARの「はじめの一歩」を解説した技術同人誌。2018年4月現在の状況を踏まえた本。

第1章 VR、AR、そしてWebVR、WebARとは

  • VRとは、その歴史、日本バーチャルリアリティ学会について。
  • VRの日本語訳として「仮想現実」が用いられることが多いが、誤り。学術的には「人工現実感」。前述の日本バーチャルリアリティ学会のウェブサイトに解説があるので、興味のある方は参照。→ 日本バーチャルリアリティ学会 » バーチャルリアリティとは
  • ARとは、「拡張現実感」。
  • WebVR/ARとは、「ウェブブラウザを通して体験できるVR/AR」。一般的なウェブ技術で作られる。
  • WebVR APIとWebXR Device APIについての解説。
  • 各プラットフォームの対応状況。
  • WebVR、WebARのメリット・デメリット
    • かんたん(体験・開発)
    • リッチなコンテンツ開発は難しい。ただし、ブラウザの進化とともに差分はなくなるかもしれない。

第2章 WebVRコンテンツの開発

  • WebGLを操作するためのライブラリ、フレームワークを使用して開発するのが一般的。
  • WebVRコンテンツを開発するための選択肢として、下記が挙げられている。
    • Three.js
    • A-Frame
    • React VR
    • そのほか(開発が止まってる)
  • WebVRを公開するプラットフォームについて、
    • PlayCanvas
    • Amazon Sumerian (AWS)
    • STYLY Suite
  • ゲームエンジンを利用したWebVRについて、UnityとUE4に触れている。

第3章 WebARコンテンツの開発

WebARもThree.js、A-Frameなどのライブラリ、フレームワークと組み合わせて作成することが多い。

ARに興味が薄いため割愛。

WebXRの現状2018Autumn

  • まえがき
  • 第1章 VR、ARとは
  • 第2章 WebVR、WebARとは
  • 第3章 ウェブブラウザ要件
  • 第4章 WebVRコンテンツの開発
  • 第5章 WebARコンテンツの開発
  • あとがき

まえがき

本書は過去頒布したWebXR本のアップデート版という位置づけ。重複する箇所もあるが、描き下ろしとなる新しい情報も含まれている。

重複しているところは割愛していきます。

第1章 VR、ARとは

  • VRの歴史について。
  • VR元年という言葉が流行したが、学術的には50年以上研究されている歴史ある分野。
  • VR元年というよりはVR Ready元年。
  • ARの歴史ついて。
  • ARの教科書が2018年7月に出版された。ARに興味をお持ちの方は手にとって見ることを強く推奨。

これかな。

ARの教科書

ARの教科書

第2章 WebVR、WebARとは

  • WebVR APIはバージョン1.1で更新が止まり、今後更新されることはない。WebXR Device APIがその機能を置き換える。
  • ミルグラム「複合現実感の連続体」
  • 現在はWebVR/ARと呼ばれているが、いずれはImmersive Web(没入型ウェブ)と呼ばれるようになるかもしれない。

第3章 ウェブブラウザ要件

各ベンダーのウェブブラウザをその使い方からかなり詳細にレビューしている。すごい。SUPERMEDIUMはあとで試す。

第4章 WebVRコンテンツの開発

React VRは React 360に名称が変わったらしい。割愛。

第5章 WebARコンテンツの開発

Appleが発表したAR Quick Lookについての節が大幅に追加されている。割愛。

感想

実態や現状をつかみにくいXRの世界において、WebVR/ARについてこれだけ網羅的かつわかりやすくまとめてくれた本はないのではないか、と思います。WebでXRはフロントエンドができればとっつきやすいジャンルだと思うので、私のような「これからVR開発試してみようかな」という方へのガイドとして、この本はおすすめできます。